しっくいは日本でも昔から使用されてる自然素材です。
その歴史は古く、1500年以上とも言われているそうです。
私たちの身近にあるものといえば、寺社やお城、蔵などの内壁や外壁に使用されている白い壁です。
原材料は石灰に海草のりやスサ(麻の繊維や紙などを細かく切ったもの)を混ぜたもので100%自然素材で出来ています。
現在ではよく言われていますシックハウス。
今では様々な環境にやさしい素材もありますが、100%自然素材はなかなか無いと思います。
しっくいのよく知られた特性と言えば調湿性が挙げられます。
例えば、日本の気候は夏じめじめして、冬は乾燥して冷たく寒いのが一般的ですが、
しっくいを壁などに使うことにより、夏にはじめじめした湿気を吸湿して涼しく感じさせてくれて、
冬には乾燥した空気に加湿することにより温かく感じさせてくれます。もちろん冬場の結露防止にも多少の効果があります。
調湿効果以外のしっくいの優れた特性といえば、防火性です。
昔からある日本建築の寺社やお城、蔵などにしっくいが使われた最大の目的は財産や人を火災から守るということです。建築基準法にもコンクリートとレンガなどと並び、しっくいも不燃材料として位置づけられています。
しっくいは室内汚染や化学物質から家族や子供を守ってくれるだけでなく火災からも家族を守ってくれる万能な自然素材です。