ご存知の方も多いかもしれませんが、日本の昔からある住宅は夏涼しく冬寒い住宅でした。
いわば夏向き住宅で冬にはすきま風が多く入る造りです。住宅全体が寒かったと思います。
近年では暖房をつければすぐに部屋は暖まるのですが、例えば廊下やトイレなどはどうでしょう。
廊下やトイレに暖房機器を設置されている方は少ないと思います。部屋やリビングは暖かいけど廊下やトイレは寒いってことないでしょうか。
最近よく言われているのがヒートショック現象です。ヒートショック現象とはリビングから脱衣所や浴室など温度変化の激しいところを移動することによって、体が温度変化にされされ血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などにつながるおそれがあることです。
特に驚くのが年間約1万4000人もの方がお亡くなりになっています。
交通事故の年間死亡者数が約5000人なので約3倍の方が住宅でなくなっています。これは車が行き交う道路よりも家にいる方が危険だということです。
本当の意味での家族を守る住まいを考えたいと思いませんか。
住宅の気密性を向上させることにより外気の進入を防ぎ室内の温度変化を抑えてくれます。断熱性を向上させることにより昼間の暖かさを夜間まで快適に持続させることができます。
吹き抜けやリビング階段をつけると部屋が暖まらないとか暖房の負荷が多くなって不経済では、などと思われるかもしれません。しかし、高気密、高断熱にすることによって暖房機器の利用回数は減るどころか年間数回程度しか利用しなくなると思います。